木質ペレットは丸太、樹皮、枝葉など木質バイオマスを原料につくられます。特に、木材工場から排出する樹皮、おが粉、端材などの残・廃材が有効活用されています。
これらの原料を細かい顆粒状まで砕き、それを圧縮して棒状に固めて成形したものがペレットです。大きさは長さ1~2センチ、直径6~12ミリのものが主流です。
また、ペレットの特徴の1つが、接着剤の必要がないことです。成形するときにおが粉状のものを圧縮して固めるのですが、このときに接着剤は使用しません。木材の構成要素の1つである物質(リグニン)が軟化して、接着剤のような役割を果たすからです。
そのため、ペレットの成分は木材と変わりません。それで、薪を燃やしているときのような暖かさはあるのですが、ペレットに成形するときに原料を凝縮させる分、粉砕しただけのチップやおが粉よりも熱量が大きく、燃料としてのグレードとアップとなります。
ペレットの特徴
木質ペレットの特徴は次のような点があげられます。
- 大きさが均一でそろっている。
- 一定の硬さがあり、形くずれしにくい。
- 小型の顆粒状なので軽く、取り扱いに手間がかからない。
- 品質が安定していて燃焼効率がいい。
- ペレットに含まれる水分の割合(含水率)が低く、着火が良好。
- 搬送・保管に便利で、長期間の貯蔵も容易。
ペレットの種類
ペレットの種類は使用する木材の部分で区分されます。また使用した樹種を明確にして、たとえばスギであれば「スギの全木」のように種類分けされることもあります。
全木 | 丸太のすべてを材料として利用。木の皮まで入れるため外見は茶色。 |
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ホワイト | 丸太の皮をむいた部分だけを使用。ホワイトという名称のとおり、ほかのペレットと比較して白いのが特徴。 |
バーグ | 丸太の皮の部分だけでつくられたもので、濃い茶色に仕上がる。 |
(一般社団法人 日本木質ペレット協会より)